<aside> <img src="/icons/book_lightgray.svg" alt="/icons/book_lightgray.svg" width="40px" /> 多くの高還元SESが「案件選択制度」を導入していますが、具体的な案件情報を公開している企業はほとんどありません。
その理由は**「詳細な案件情報を公開したくない」**からです。
同じ案件Aでも、X社では単価80万円、Y社では単価60万円ということがあります。これは、商流の違いが原因です。つまり、同じ現場で同じ仕事をしていても、どの会社から派遣されるかによって単価が変わります。単価に差があると、当然給与にも差が出ます。そのため、詳細な案件情報を公開すると、自社の給与が他社より低いことがわかってしまうため、公開したくないのです。
一部の高還元SESはクライアントとの機密保持(NDA)を理由に公開できないと主張しますが、多くのSES企業は問題なく案件を公開しています。
もちろん、クライアントのなかには厳格に情報非公開を求めてくる場合もありますが、それはごく一部です。クライアントが特定される企業名や住所などの情報を公開しなければ問題にならないというのが業界の慣例です。
IT業界の多重下請けピラミッド構造では、上位企業が良い案件を優先的に獲得していきます。
良い案件とは、単価が高く、スキルが向上し、残業が少ないなどの条件が良いものです。
商流が深いSES企業には、こうした良い案件が届きにくく、残った案件を扱うことが多くなります。 もちろん、商流が深い企業にも良い案件はありますが、その割合が少ないため、積極的に案件情報を公開したくないというのが現実です。
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<aside> <img src="/icons/book_lightgray.svg" alt="/icons/book_lightgray.svg" width="40px" /> 案件情報を確認する際のポイントは、業務内容、残業予想、休日などの基本条件の他に、
の5つを確認してください。
エンドユーザーに関しては、答えられないケースもありますが、それ以外の情報については教えてくれるはずです。
たまに、面接時に「現在の案件は転職時にはすでに決まっているので紹介する意味がない」と言うSES企業もあります。確かに、退職から転職まで通常1ヵ月ほどかかるため、その間に案件が決まる可能性はありますが、現在の案件情報を確認することは、そのSES企業の営業力を評価する重要なポイントです。営業力がある企業は、常に良い案件を確保し、転職者に適切な案件を提供できます。
なかには、サンプル案件を提示するSES企業もありますが、これは論外です。
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<aside> 👉 「SES企業の価値=案件数に比例する」
**案件選択制度の魅力は、自分で好きな案件を選び、自分のキャリアを自由に決められる点にあります。しかし、どれだけ自由に選べるとしても、選べる案件が少なければ、その制度の価値は限られてしまいます。そのため、案件選択制度を採用しているSES企業の価値は、提供される案件の種類と数の多さで決まると言えます。多様な案件が豊富にある企業ほど、エンジニアにとって魅力的です。
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