■ 面接で聞くべき事

「『マージン率』は何%ですか?」

■ 結論(まとめ)

**・「還元率」は盛れるので無視し、「マージン率」を重視する。

・マージン率が32%以下は高待遇**

■ 面接の際は還元率ではなく「マージン率」を聞いてください

<aside> <img src="/icons/book_lightgray.svg" alt="/icons/book_lightgray.svg" width="40px" /> マージン率は以下を基準にしてください。

■ 高待遇**:32%以下

■ 一般的:35%~39%

■ 低報酬:40%以上(※補足)**

多くのSES企業は派遣事業も行っています。最近では、コンプライアンスを考慮し、エンドや元請け企業から、SES契約(準委任契約)ではなく、派遣契約での契約締結を求められるケースが増えています。この傾向により、体感でSES企業の9割が派遣事業許可を取得しています。

派遣事業を行うすべての会社には、マージン率を公開する法的義務があります。マージン率を公開していない企業は、法律違反を犯しており、転職先として選択すべきではありません。 さらに、単価評価制度を採用しているSES企業の場合、派遣事業であるからといって、SES事業に比べてマージン率が高くなることはありません。仮に、そのような理由でマージン率の高さを正当化するSES企業には注意が必要です。わたしが求職者なら転職先には選びません。

<aside> <img src="/icons/checkmark-square_lightgray.svg" alt="/icons/checkmark-square_lightgray.svg" width="40px" /> ※ ちなみにマージン率は、面接時に尋ねるほか、厚生労働省の「人材総合サービスサイト」または各企業のホームページで事前に確認することが可能です。

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■ 還元率は、これからは無視する!

<aside> <img src="/icons/checkmark-square_lightgray.svg" alt="/icons/checkmark-square_lightgray.svg" width="40px" /> もう還元率は無視してください。現在の還元率は信頼できるものではありません。

同業者でさえ、各社の還元率にどのような経費が含まれているか分かりません。

また、「還元率の水増しの歴史」で詳しく説明しますが、還元率は一部の悪意あるSES企業によって水増しされてきました。

このような歴史を踏まえると、転職時に還元率だけを見て企業を評価することは、相手の思惑に乗ってしまうことになります。

公平で正確な情報に基づいて企業を比較するために、還元率にこだわるのはやめ、マージン率を基準にして企業を評価しましょう。

マージン率は法律によって定められた計算方法に基づくため、企業間での公正で正確な比較が可能です。

還元率に何が含まれているか調べるよりも、面接や企業のウェブサイト、人材総合サイトを通じてマージン率を調べる方が、迅速かつ正確に情報を得ることができます。

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■ 転職成功のポイント!

<aside> 👉 **時代はマージン率!

これからは還元率ではなく、マージン率を基準にSES企業を選ぶことをお勧めします。マージン率の計算にはルールがあり、公平な基準のもとで企業を比較できます。**

一部のSES企業ではマージン率を偽装することがあると聞きますが、もし発覚すれば事業停止などの行政処分を受ける可能性があります。

ちなみに、IT業界の平均マージン率は38.6%です。

また、マージン率を確認する際には、派遣料金と派遣賃金もチェックしてください。 ・派遣料金(単価):3万2394円/日×20日=約65万円 ・派遣賃金(給料):1万9886円/日×20日=約40万円(年収480万円)

この平均を下回る場合は注意が必要です。

私が選ぶならこんなSES企業

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※補足

マージン率の多くを社員教育に充てているSES企業や技術派遣会社も存在します。そのため、「マージン率が高い=低待遇」とは一概には言えません。『高還元SES/技術派遣 転職虎の巻』では高還元に注目し、マージン率が低いことを高待遇としていますが、実際にはマージン率が高くても社員育成に積極的に投資している魅力的な企業も多くあります。待遇を報酬目線で考えるか、育成目線で考えるかは、最終的にはエンジニア自身の選択です。

※還元率にこだわり、動画のような被害者が増えないためにも、今後はマージン率を基準にしてください。

還元率猫ミーム (1).mp4